【4月23日 東方新報】米ボーイング(Boeing)社製旅客機「737MAX」について、同社が中国民用航空局(Chinese Civil Aviation Administration)に対しの耐空証明申請を提出し、同局が受理した。航空機耐空検査司(司は局に相当)の徐超群(Xu Chaoqun)司長はこのほど行われた定例会見で明らかにした。同機の運航再開予定について徐司長は「まだ具体的なスケジュールは決まってない」と述べた。

 同局はボーイングからの申請を受け、737MAXの飛行制御システム設計と関連設計変更案について、ボーイング社と米連邦航空局(FAA)に対し耐空適合性に関する問題を提起しており、両者からの回答を待っている。

 徐司長によると、運航再開は問題がいつ解決されるかによるが、運航再開には少なくとも次の3つの条件が満たされなくてはならない。

 1点目は、航空機設計の耐空適合性を調査して明らかにすること。耐空基準に基づき、航空機の関連システムの設計理念や動作原理、構造、安全性分析などに対し十分な評価を行い、航空機の設計が耐空要求を満たしていなければならない。

 2点目は、安全対策が徹底されていること。実施すべき設計変更や乗務員訓練については、各機、各乗務員に対し徹底したチェックと教育を行い、各機体に相応の改修を行い、各パイロットに対して要求された訓練を行わなくてはならない。

 3点目は、対応措置が事故調査の結論と密接に関連していること。事故調査結果に基づき、機体の関連設計と改善、相応の訓練要求を十分に評価し、調査によって明らかになった問題を的確かつ有効に解決しなくてはならない。(c)東方新報/AFPBB News