【1月16日 東方新報】中国民用航空局(CAAC)中南地区管理局の発表によると、東海航空公司(Donghai Airlines)陳(Chen)操縦士は機長としてフライト任務中だった2018年7月28日、DZ6286とDZ6206の両便(南通~鄭州~蘭州~北京)で、操縦室立ち入り制限規定に違反して計3回、王(Wang)という名の乗客が操縦室に立ち入ることを許可した。

 陳機長は、この2区間の航空券を未購入の者が飛行機に乗り続け、機上人数と搭乗者名簿の人数が一致しない状況で乗降扉を閉めるよう命じ、飛行業務を行った。CAAC中南局は、関連規定違反であるとして、陳機長に対し行政処罰1000元(約1万6000円)を科した。

 同局はさらに2通の処罰決定書を発行。1通は同便の機内警備要員に対して、もう1通は東海航空に対する行政警告の処罰書だ。同社は公式微博(ウェイボー、Weibo)で声明を発表し、前述の「特殊な乗客」は陳機長の妻だったことを明らかにするとともに、陳機長に対する処分として飛行停止6か月、指導員資格の取り消し、12000元(約19万3000円)の罰金、さらに2フライト分の航空券価額相当の支払いを命じたとしている。

 このほか、副操縦士2人に対しても、飛行禁止15日間、6000元(約9万6600円)の罰金を命じた。パーサーに対しては、機長に対する説得と制止、積極的な報告を行ったことを考慮して処分を軽減し、500元(約8000円)の罰金を命じたとしている。(c)東方新報/AFPBB News