【4月14日 AFP】世界最大の航空機「ストラトローンチ(Stratolaunch)」が13日、米カリフォルニア州のモハベ砂漠(Mojave Desert)で初の試験飛行を行った。

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 ストラトローンチは、ボーイング(Boeing)747型機のエンジンを6発搭載した双胴機。約2時間半の初の試験飛行で、最高速度は時速304キロ、最高高度は5182メートルに達した。

 同機は人工衛星を搭載したロケットを空中発射できるように設計された。空中発射に必要な設備は長い滑走路だけなので、垂直発射よりも柔軟に衛星を打ち上げることができる。

 製造を担当したのは、米航空機・宇宙機メーカー、スケールドコンポジッツ(Scaled Composites)。翼幅(両翼端間の長さ)は117メートル。翼幅80メートルに満たない欧州航空機・航空防衛機器大手エアバス(Airbus)のA380型機のおよそ1.5倍で、アメリカンフットボールのフィールド(エンドゾーンを含む)よりも長い。

 開発元の米ストラトローンチ・システムズ(Stratolaunch Systems)には、米IT大手マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者ポール・アレン(Paul Allen)氏が小型衛星打ち上げ市場参入の一環として出資していた。しかしアレン氏が昨年10月に死去したことで、同社の先行きは不透明になっている。(c)AFP