【4月13日 AFP】19F1第3戦中国GP(Chinese Grand Prix 2019)は13日、フリー走行が行われ、トロ・ロッソ(Toro Rosso)のアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)は高速でクラッシュし、最後のセッションが途中で終了する結果となった。

 英国出身のタイ人ドライバーであるアルボンは、最後のセッションとなる3回目のフリー走行が残り10分を切る中、ストレートの立ち上がりでコントロールを失い、猛スピードのまま壁に激突した。F1で1年目のシーズンを迎えている23歳は、大破したマシンから無事に抜け出したものの、事故の恐ろしさに上海の観客は思わず息をのんだ。

 マシンが激しく損傷したのを見て、不安になったエンジニアから無事を確認する無線が入ると、アルボンは「大丈夫だ。申し訳ない」と返した。歩いてその場を離れた後、メディカルチェックを受けて問題なしと診断されたものの、トロ・ロッソは壊れたマシンの修理が間に合わないとして、同選手が予選を欠場することを明らかにした。

 この日のフリー走行では、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が1分32秒830で2回目に続いて最終セッションでも最速タイムを記録し、フェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が0.392秒差で2番手、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が0.418秒差で3番手となった。メルセデスの王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は4番手のタイムを記録した。(c)AFP