【4月12日 AFP】北朝鮮の最高人民会議(国会に相当)は11日、首都平壌で第14期第1回会議を開催し、人民会議のトップである常任委員長を務めてきた金永南(キム・ヨンナム、Kim Yong Nam)氏(91)が退任し、崔竜海(チェ・リョンヘ、Choe Ryong Hae)党副委員長が後任に選出された。国営中央通信(KCNA)が12日、伝えた。

 米朝や中朝、南北の首脳会談や平昌冬季五輪にも同席するなど、約20年にわたって対外的な国家元首の任務を担ってきた金永南氏の後任に選ばれた崔竜海氏は1950年生まれで、北朝鮮で指導部の刷新が進んでいるとみられる。崔氏は金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の右腕として知られ、人権侵害を理由に米国が昨年に制裁対象に指定した北朝鮮高官3人のうちの一人でもある。

 この他、核問題交渉役のトップで、今年2月にベトナムのハノイで開催された第2回米朝首脳会談にも同行した金英哲(キム・ヨンチョル、Kim Yong Chol)党副委員長や、李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong Ho)外相、崔善姫(チェ・ソンヒ、Choe Son Hui)外務次官らが、国政の最高機関である国務委員会の委員に選出された。

 また、朴奉珠(パク・ポンジュ、Pak Pong Ju)首相の党副委員長選出に伴い、金在龍(キム・ジェリョン、Kim Jae Ryong)党政治局員が首相に任命された。(c)AFP