【4月11日 AFP】(更新、写真追加)スーダン軍は11日、同国のオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領を権力の座から追放し、拘束した。アワド・イブンオウフ(Awad Ibn-Auf)国防相が同日、発表した。

 同相は国営テレビで、「国防相として、政権を打倒し、そのトップを安全な場所に拘束していることを発表する」と述べた。

 バシル大統領は、1989年にイスラム主義者らの支援を受けたクーデターで権力を掌握し、以来強権的な支配を続けてきた。だがここ4か月にわたって全土で続いてきた辞職要求のデモを抑えることができず、失脚に至った。

 また「全国規模で3か月間の非常事態を宣言するとともに、新たな発表があるまでは国境および領空を閉鎖するよう命じた」ことも明らかにした。

 さらに同氏は、軍事評議会が全土の停戦も宣言したと述べた。停戦地域には、バシル政権が少数民族の反政府勢力と長期にわたって戦闘を続けて荒廃したダルフール(Darfur)や青ナイル(Blue Nile)、南コルドファン(South Kordofan)の各州も含まれるという。(c)AFP