【1月13日 AFP】スーダン当局は12日、先月から同国全土で続く反政府デモにより、これまでに24人が死亡したことを明らかにした。

 抗議運動は昨年12月19日、政府がパンの価格を3倍に引き上げたことをきっかけに複数の州で発生。オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領の辞任を求める全国的な反政府デモに発展した。

 検察当局が設置した、一連の抗議デモでの暴力行為に関する調査委員会のアメル・イブラヒム(Amer Ibrahim)委員長は報道陣に対し、抗議行動が始まった昨年12月19日以降、計24人が死亡したと発表した。

 だが国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は死者数について、少なくとも40人に上るとの見解を示すなど、各人権団体は、実際の死者の総数は24人をはるかに上回り、子どもや医療スタッフも含まれていると指摘している。

 抗議行動はこれまでに数百回発生したものの、機動隊や警備隊が催涙ガスを使用し鎮圧してきた。

 人権団体や欧州連合(EU)は、治安部隊がデモ参加者に対し「実弾」を使用したと主張している。(c)AFP