【4月11日 AFP】モザンビークとジンバブエで先月、壊滅的な被害をもたらしたサイクロン「アイダイ(Idai)」による死者数が1000人に迫っていることが、両国政府の最新統計で明らかになった。

 ジンバブエが9日に発表した統計によると、同国の死者数は344人。一方モザンビークの死者数は602人となっており、犠牲者数は両国合わせて946人となった。

 ジンバブエのモニカ・ムチャングワ(Monica Mutsvangwa)情報・広告・放送相は記者団に対し、3月14日夜から15日にかけて同国を襲った暴風と洪水による行方不明者257人について、死亡したものとみなすと表明。「捜索と(遺体)収容の活動は今後、収容に限定される」と語った。

 サイクロン「アイダイ」では200万人以上が被災し、うち185万人はモザンビークの住民だった。国連(UN)はアイダイについて、「南半球で史上最悪規模の犠牲者を出した暴風雨」だとしている。(c)AFP