【4月4日 AFP】先月中旬にサイクロンに見舞われた後、コレラがまん延しているモザンビークで3日、新たに313人がコレラに感染したことが報告され、累計の感染者数が1741人となった。当局によれば、新たな感染者の大半が報告された中部ベイラ(Beira)では同日、集団予防接種が始まった。

 国際救援団体とモザンビーク保健省は予防接種の目標人数を90万人近くとしている。同省は集団接種を開始する際、この人数はサイクロン被災者全体の80%に相当し、接種が実現すれば感染拡大が大幅に抑制されると説明した。

 サイクロン被災後、同国ではコレラ感染により2人が死亡している。

 コレラは汚染された飲料水や食物を介して感染し、急性の下痢を引き起こす病気で、特に乳幼児で危険が大きい。

 ベイラを含むモザンビーク中部の沿岸地域は先月15日、サイクロン「アイダイ(Idai)」に見舞われた。3日現在の統計によると、このサイクロンによりモザンビークで598人、隣国のジンバブエで268人が死亡した。(c)AFP