【4月9日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のバッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)は8日、ラグビー元イングランド代表WTBで同国プレミアシップのロンドン・ワスプス(London Wasps)などでプレーしたクリスチャン・ウェイド(Christian Wade)と契約したと発表した。

 昨年、NFLでキャリアを積む夢を追求すべく競技転向を表明し、母国のラグビー界に衝撃を与えた27歳のウェイドは、才能ある海外選手の発掘と支援を行いNFL選手に育てることを目的としたインターナショナル・プレイヤー・パスウェイ・プログラム(International Player Pathway Program)に加入した。

 2019年シーズンに向けてビルズのRBに指名されたウェイドは、契約のニュースが流れると、自身のインスタグラム(Instagram)に、「今は言葉を失っている」「神に感謝する」と投稿した。

 ウェイドはイングランドのリーグ戦で最も破壊力のあるトライゲッターの一人とみられていたが、母国代表として国際大会でプレーする機会は限られていた。

 2013年にはブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)のオーストラリア遠征に控えとして招集されたこともあったが、ほとんどの指揮官の下で試合で起用されることはなかった。

 また、2015年のW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)に向けた50人の練習合宿でも、当時の代表指揮官だったスチュアート・ランカスター(Stuart Lancaster)ヘッドコーチ(HC)の選抜メンバーから外れ、それが最後の打撃となった。

 ウェイドが目指す先駆者として、これまでNFLのパスウェイ・プログラムを経てチームと契約した主な選手には、元7人制ラグビーの選手で現在アトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)に所属するアレックス・グレイ(Alex Gray)や、イングランド・プレミアシップのウスター・ウォリアーズ(Worcester Warriors)でプレー経験があり、2018年にピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)に加入したクリスチャン・スコットランド・ウィリアムソン(Christian Scotland-Williamson)らがいる。(c)AFP