【4月26日 CNS】近ごろ、中国・成都(Chengdu)の火鍋店の求人情報が、インターネット上で話題になっている。年収80万元(約1330万円)で「ネットセレブ」を募集しているのだ。条件は容姿端麗な女性で、歌って踊ることができ、スタイルが良く、固定のファンを持っていること。美容整形をした人や、歌が下手な人、辛いものが食べられない人、酒が飲めない人は失格という。

 ほかにも、料理の味を厳しくチェックする「料理試食員」も月給2万3000元(約38万円)で募集しており、帰省の際には往復航空券の費用を会社が負担するなど多くの福利がついているという。

 3月下旬に募集を開始してから、100件を超える問い合わせがあり、実際に数十人が採用試験を受けたが、まだ合格者はいないという。同店責任者の陳国慶(Chen Guoqing)さんによると、現代は「ネットセレブ経済」の時代で、ネットセレブの影響力を利用して多くの売り上げにつなげたいと考えたという。

「本当に我々の要求通りの評判と影響力のあるネットセレブは、なかなかいない」と陳さんは語る。最終採用者に対しては、一定の評価期間を設け、宣伝効果に対する評価を行う予定とのことだ。

「みな高額の報酬に引かれて応募するが、この仕事のハードルは非常に高い」と陳さん。「募集している2つのポストのうち、『ネットセレブ』には実況動画配信で店の宣伝をやってもらう。『料理試食員』には料理の味を確認して店の料理の水準向上に貢献してもらう。報酬の設定が高すぎるのではないかと言う人が多いが、店側の応募者に対する要求も高い。選考ではファンの数を見るし、容姿についても整形はダメ。どの条件も非常に厳しく設定している」(c)CNS/JCM/AFPBB News