【4月8日 AFP】ルワンダのポール・カガメ(Paul Kagame)大統領(61)は7日、首都キガリで行われたルワンダ大虐殺の年次の追悼式典に出席し、ルワンダ人は再び家族になったと語った。80万人以上が犠牲となった1994年の大虐殺から今年で25年となった。

 主にツチ(Tutsi)人の犠牲者25万人以上を埋葬したとされるキガリ虐殺記念館(Kigali Genocide Memorial)では、カガメ大統領が追悼の灯に火をともし、100日間の服喪期間の開始を知らせた。ルワンダでは、虐殺行為が行われた時期に合わせて年次の追悼期間が設けられている。

 また、首都中心部に位置するルワンダの再生を象徴する現代的なドーム型ホール「キガリコンベンションセンター(Kigali Convention Centre)」でのスピーチでは、「1994年、希望はなく、暗黒だけだった」としながら、「今日、この場所から光が発せられている…いかにしてこうなったのか。ルワンダは再び家族になったのだ」と述べた。

 旧ルワンダ軍の兵士と民兵組織インテラハムウェ(Interahamwe)の戦闘員らのフツ人による虐殺行為は、1994年4月7日、ジュベナール・ハビャリマナ(Juvenal Habyarimana)大統領が暗殺された翌日に始まった。同大統領はフツ人だった。

 虐殺行為は、当時36歳だったカガメ大統領が主にツチ人で構成される旧反政府勢力「ルワンダ愛国戦線(RPF)」を率いてキガリに入って荒廃した同国の支配権を握る同年7月4日まで続いた。(c)AFP/Cyril BELAUD