【4月3日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は2日、米国への移民流入を防ぐ対抗措置を講じるよう米議会と中米各国政府に通告し、メキシコとの国境を閉鎖する用意は「100%」整っていると述べた。

 トランプ氏が不法移民を取り締まる国内法を強化するために議会で民主党への圧力を強める中、各地の国境検問所ではすでに通過手続きに遅れが生じ、国境警備の名の下に米経済が打撃を受ける兆候が表れていた。

 トランプ氏は「これは国境における国家非常事態だ」と述べ、メキシコが中米移民の通過を阻止せず、米議会も対抗措置を取らなければ「100%、国境は閉鎖される」と表明。国境を閉鎖すれば「米経済に確実にダメージを与えるだろう」と認めつつ、「私にとって安全保障は貿易以上に重要だ」と言い切った。

 トランプ氏は具体的には語らなかったが、キルステン・ニールセン(Kirstjen Nielsen)国土安全保障長官が議会に対し、中米諸国からの不法移民を強制送還する権限を国境警備当局に与えるよう求めている。対象となる移民には、単身で到着した子どもも含まれるという。(c)AFP/Paul Handley and Sebastian Smith