【4月2日 AFP】4月1日はエープリルフールだった。欧州メディアが報じた「エープリルフールのうそ」あれこれを紹介する。

■デンマーク、ブレグジット控え「ニシンの壁」設置へ 費用は英の負担で

 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)を控えるEU加盟国のデンマークは、自国のニシンを守ろうと、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が掲げる対メキシコ国境の壁建設計画をモデルに、北海(North Sea)にフェンスを設ける計画を発表。フェンスの設置費用は英国に負担させるとした。

 イバ・ケア・ハンセン(Eva Kjer Hansen)漁業相は、「新たに設置するフェンスで、ニシンの幼魚がデンマーク領海外に流出することを防ぐ。わが国の正当な所有物とみなされているニシンを失って国民が困ることのないように」と説明し、「この問題を生んだのは英国人なのだから、フェンス設置費用は英国人に負担してもらう」と発表したという。

 ■ブレグジット以降、英国人はオランダで大麻購入できず

 オランダでは、ブレグジット以降英国人観光客にはアムステルダムのコーヒーショップ(大麻販売店)における大麻購入が禁止されるとの情報が出た。

 ニュースサイト「DutchNews.nl」は、新規制によって販売店が倒産に追い込まれる恐れがあり、「大麻業界全体にマイナスの影響をもたらすだろう」という「報道官」のコメントを報じた。

 ■ウサギ形チョコレート禁止、ビーガンらの要求

 スイスの日刊紙ルマタン(Le Matin)は、完全菜食主義者(ビーガン)が、キリスト教のイースター(Easter、復活祭)に合わせて出回るウサギ形チョコレートの禁止を要求していると報じた。
 
 同紙はその電子版で、先週から署名運動が始まり、これまでに80人分の署名が集まったと記した。

 嘆願書には、「イースターには、ウサギや卵、ニワトリやひよこの形をしたチョコレートの重さで陳列棚が曲がる」「動物を搾取し食べることは正常、ひいては望ましいことであるというおぞましい考えを子どもに植え付けている」と書かれていたのだとか。(c)AFP