【4月3日 AFP】(更新)ベネズエラの政権派のみで構成される制憲議会は2日、野党指導者で暫定大統領就任を宣言したフアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長の不逮捕特権を剥奪した。また最高裁に対し、暫定大統領就任を宣言したことを理由にグアイド氏を刑事訴追する権限を与えた。

 ディオスダド・カベジョ(Diosdado Cabello)制憲議会議長は、制憲議会は満場一致で、グアイド氏を訴追する権限を最高裁に与えたと述べた。

 最高裁は1日、グアイド氏の不逮捕特権剥奪を制憲議会に要請。これを受けてグアイド氏は政府の当局者に拉致される可能性について懸念を表明していた。

 不逮捕特権の剥奪によりグアイド氏は、政府が1月29日に出した出国禁止命令に違反したことでも訴追される可能性が出てきた。

 最高裁はこれまで、グアイド氏が1月23日に暫定大統領への就任を宣言したことは、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の権限の簒奪(さんだつ)に当たる疑いがあるとして捜査を進めていた。(c)AFP