■現実社会の差別を反映

 だが、この傾向は男性よりも女性の方が顕著だという。男性は喜劇的な役以外で主役となるのに依然として苦労している、とゼルビオス氏は話す。

 ラッドセンターの実施した調査では、娯楽産業において数十年にもわたり太っていることが悪いイメージと結び付けられていることが明らかになっている。プール氏は、太った役は「からかいの対象とされ、何かを食べたり、どか食いしたりといったステレオタイプに基づいて描かれることが多い」「太った役は、他人と積極的に交流をしないことも多い」と指摘した。

 このような偏見は子ども向けテレビ番組でさらに顕著で、体の大きい人は「攻撃的か反社会的、または非友好的」な性格になっているという。

 プール氏は、このような現象は現実社会の差別を反映すると同時に、差別を強化していると指摘する。研究ではメディアで描かれる悪いイメージが、現実での偏見をさらに強めていることが分かっている。

 またプール氏は、最近の変化は正しい方向への一歩を示しているが、まだわれわれ全員の意識が変わったわけではないと話す。「体形の多様性は、メディアで目にする一般的なことの一部にすぎなくなることが必要だ」

「米国人の3分の2が体重過多あるいは肥満であることをみんな知っている。そのような人たちを画面で目にするのは当然のことだ」 (c)AFP/Thomas URBAIN