中国で「メーデー」4連休、1.5億人が旅行を予定 日本、タイなどが人気
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【4月12日 東方新報】中国・国務院は、今年の労働節(メーデー、May Day)連休を調整し、5月1〜4日を4連休とすると発表した。
「メーデー4連休」の情報が伝わると、旅行に関する情報の問い合わせや検索が急増。大手旅行会社の「衆信旅游(U-tour)」によると、同社ではメーデー連休前後の海外旅行に関する問い合わせが顕著に増えており、4月27〜30日に出発する旅行商品についても人気が高まっているという。
大手旅行プラットフォームの「飛猪(Fliggy)」によると、休日調整が発表された後に受けた国内便航空券の予約量は前週の同じ時間帯の予約量に比べ50%増となり、国際便航空券は150%増となった。3月22日午前11時30分の時点で、旅行ウェブサイト大手の「馿媽媽旅游(lvmama.com)」の「メーデー連休」関連旅行商品検索数は、前年の同じ期間の数値と比較して335%増となったという。
各大手旅行社の検索データを見ると、中国国内の行き先別では重慶(Chongqing)、杭州(Hangzhou)、上海などの検索数が多く、海外の行き先別では日本、タイ、シンガポールなどが多くなっている。
中国旅行研究院(China Tourism Academy)の韓元軍(Han Yuanjun)博士は、「メーデー休暇がたったの1日から4日間へと調整されたことにより、消費者の旅行に出かけようという気持ちが大いに刺激された。今年のメーデー連休では、花見の旅やドライブ旅行といった中距離から近距離の旅行商品市場がにぎわうだろう」とみる。
韓氏は「過去の連休の状況に照らし合わせれば、今年のメーデー4連休では、中国国内で約1億5000万人が旅行に出かけることが予想される。特に、国内旅行、高速鉄道や自家用車の利用による旅行などが促進されるだろう。グルメや宿泊、ショッピングなどで相当な規模の消費が見込まれる」と語った。(c)東方新報/AFPBB News