【3月30日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は29日、北朝鮮に対する追加制裁について、同国は困難な状況にあり、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との関係を重視すると述べ、取り下げる意向を改めて示した。

 トランプ氏は22日にツイッター(Twitter)で、財務省が発表した北朝鮮への制裁を撤回すると発表し、政府内に驚きが走った。

 トランプ氏はフロリダ州に所有する高級リゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」で記者団に、「北朝鮮はとても苦しい状況にある」と述べ、「現時点での追加制裁が必要だと思わなかった」と説明した。ただ、今後制裁を科さないという意味ではないとしている。

 トランプ氏は22日、同日に発表された追加制裁の撤回を命じたと述べたが、この日に発表された制裁はなかった。29日に記者団の質問に答えたトランプ氏は、対象となる制裁は22日に発表の予定だったが、自らが中止したと説明した。(c)AFP