【3月30日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で通算2度の総合優勝を果たしたフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が29日、マクラーレン(McLaren)で次週のテストに臨むことになったとはいえF1に復帰する計画はないと繰り返す一方で、含みを持たせるように「ドアを100パーセント閉じてはいない」と語った。

 昨季限りでF1から引退し、現在は耐久レースやラリーなど他のプロジェクトに時間を割いているアロンソは、サキール・バーレーン・インターナショナル・サーキット(Sakhir Bahrain International Circuit)で報道陣に対し、今は他のレースで多忙を極めており、F1を懐かしがっている時間はないと話した。

「家でリラックスしていれば状況が違ってくるので、懐かしくなるかもしれない。だけど、今はあまりにも多くのテストをこなしていて、何かを恋しがる時間はない」「今回はピレリ(Pirelli)のタイヤテストで(マクラーレンの)セカンドカーに乗る。そういうことだ。ウインターテストで話し合ったとき、スケジュールが合致してチームにとって何か利点があるなら、テストに参加するかもしれないと言っていた。チームは今が最高のタイミングだと判断した」

 アロンソはまた、F1に戻ってくる可能性を完全に排除することは望んでいなかったと付け加えながらも、復帰の計画はないとしており、「昨年も話した通り、復帰の考えはない」「昨年『バイバイ』と言ったのは、この章がすでに完成したと感じたからだ。つまり、F1では夢に描いていた以上のことが達成できた」と語った。

「F1以外で前人未踏の何かを成し遂げられる素晴らしい機会を得られたから、決断したんだ。復帰することは計画にない」「だけど、何かが起きて素晴らしいチャンスが到来したら、考えてみることになるだろう。ドアを100パーセント閉じてはいない」 (c)AFP