【1月29日 AFP】今月26日から27日にかけて行われた自動車耐久レースのデイトナ24時間(2019 Rolex 24 At DAYTONA)を制し、新たにモータースポーツ界最高峰のタイトルを手に入れたフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、今度はインディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)で新たな偉業を達成する準備を整えている。

 フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で2度の総合優勝を誇るアロンソは、雨に見舞われたデイトナ24時間の最終日に優勝を果たし、1964年のフィル・ヒル(Phil Hill)氏と1972年のマリオ・アンドレッティ(Mario Andretti)氏に続き、元F1王者として同大会を制した史上3人目のドライバーとなった。

 昨季限りで18年間を過ごしたF1を引退したアロンソは、すでにモナコGP(Monaco Grand Prix)とルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)で優勝した実績があり、今年5月にはインディカーのオーバルコースを制して世界三大レース制覇達成を目指している。

 アロンソは「これ(デイトナ24時間)は三大レースではないけれど、もしインディアナポリスで優勝したら四冠達成だ」「今はインディ500に完全に集中している。サーキットだけでなく、違う種類のレースで何かを成し遂げることを考えている」と語った。

「だけど、よく考えて計画を練らなければならない。自分に闘争心があり、頼れる人材やチームがいて、そして正しい準備ができていることを確かめる必要がある。次の冒険が何であろうとも、自分に闘争心や勝てる可能性がない限りは、挑戦するつもりはない」「目標は、モータースポーツ界で前人未到の偉業を成し遂げることだ」

 オランダのレンヘル・ヴァン・デル・ザンデ(Renger van der Zande)、米国のジョーダン・テイラー(Jordan Taylor)、そして小林可夢偉(Kamui Kobayashi)と一緒にデイトナで優勝できたことについて、アロンソは1日だけの仕事ではなかったとしている。

「僕たちが成し遂げた仕事を心から誇りに思う。だけど、これは1日だけではなく1か月に及ぶ作業のたまものだった」「昨年12月からレースへの準備を始めて、チームから最大限のことを学びながら、カムイと一緒に素早く溶け込もうとした。レース自体は非常に難しかった。コンディションが常に変わっていた」 (c)AFP