【4月1日 東方新報】中国・浙江省(Zhejiang)温州市(Wenzhou)に住む小学生の女の子、江(Jiang)さんは、詐欺に遭った怒りを発奮材料にして、自分がだまされた経緯を文章にまとめた。この文章がすばらしい出来栄えだったため、インターネット上で大反響となった。江さんから金をだまし取った犯人はすでに警察に逮捕されており、だまし取られた988元(約1万6300円)も全額戻ってきたという。

 江さんの文章は、ネット詐欺の標的がすでに小学生にまで及んでいることを明らかにした。詐欺の手口が多少拙いとしても、判別能力や防犯意識がまだ十分でない小学生は、詐欺を見破れない可能性が高い。保護者の多くは「収入が無い小学生が狙われるはずはない」と思いがちだが、実情はそうではなかった。

 子どもは収入は無いが、保護者の銀行口座からお金を振り込むことができる子どももいる。子どもがインターネットにアクセスする時間は限られているものの、いったんつながればすぐに詐欺師に狙われる可能性がある。保護者は江さんの体験を教訓に、いろいろな新手の詐欺について子どもに教え、だまされないように教育する必要があるし、また自身の銀行口座や暗証番号をしっかり管理しておくことも必要だ。(c)東方新報/AFPBB News