【3月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は26日、F1で7度の総合優勝を誇る伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子ミック(Mick Schumacher)が、4月にバーレーンでF1テストデビューを果たすと発表した。

 20歳のミックは4月2日にフェラーリ、翌3日にアルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のマシンのハンドルを握る。

 ミックは「ものすごく楽しみだし、間違いなく素晴らしい経験になる」とコメントしたが、今週末には同じバーレーンでF2デビューを飾る予定であるため、「テストのことは、意識的にいったんすべて脇に置く。最初のF2レースを戦うことも本当に楽しみにしているからだ」とも話している。

 昨シーズン、プレマ・パワーチーム(Prema Powerteam)で欧州F3選手権(FIA European Formula 3 Championship)を制したミックは、1月にフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に加入した。父親のシューマッハ氏はフェラーリに偉大な財産を残し、通算7度のF1総合優勝のうち、5度をフェラーリで手にしている。

 ミックとともに若手テストドライバーに選ばれたのはカラム・アイロット(Callum Ilott)で、こちらは5月14日と15日にスペインで行われるテストでアルファロメオのマシンを駆る。

 フェラーリのマッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表は「ミックとカラムは上昇中のドライバーだ」「そうした選手がキャリアのこの段階で、バーレーンやバルセロナのようなテストで正式なセッティングのF1カーを走らせることは、非常に有意義だと信じている」とコメントした。(c)AFP