【3月27日 AFP】米フロリダ州パークランド(Parkland)で先週、昨年に銃乱射事件が起きた高校の生徒2人が相次いで自殺したのに続き、今度は2012年にコネチカット州で起きた小学校銃乱射事件の犠牲者の父親が自殺したとみられることが、当局の発表により明らかになった。

 死亡したジェレミー・リッチマン(Jeremy Richman)さん(49)は、コネチカット州ニュータウン(Newtown)のサンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)で起きた銃乱射事件で、娘のアビエル(Avielle)ちゃん(当時6)を亡くした。この事件では児童20人、職員6人が死亡した。

 昨年2月14日にパークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校(Marjory Stoneman Douglas High School)で起きた銃乱射事件で、当時14歳だった娘を亡くしたライアン・ペティー(Ryan Petty)さんによると、リッチマンさんは先週、パークランドを訪問したばかりだった。

 ペティーさんは「彼はここで(犠牲者の)家族と会って、私たちを手伝ってくれていた」とし、「彼が苦しんでいたことを知って、ただ胸が張り裂ける思いだ」と語った。フロリダ州危機管理当局のトップは同州議会に対し、パークランドでの銃乱射事件の生存者支援を強化するよう要請した。

 ストーンマン・ダグラス高校の事件では生徒14人、職員3人が死亡した。先週には、事件で親友を失った卒業生のシドニー・アイエロ(Sydney Aiello)さん(19)が自殺。母親によると、アイエロさんは「生き残ったことへの罪悪感」に苦しみ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断を受けていた。同校ではさらに23日、在校生1人が自殺。この在校生の身元は公表されていない。(c)AFP/Leila MACOR