滴滴出行のアプリには、2018年10月18日から「未成年を単独で乗車させないでください」という警告が表示されるようになった。また幼稚園や学校など、未成年者が行きそうな場所へ配車する際は、予約時に成人かどうかを確認し、もし乗客が未成年なら保護者同伴での乗車を求めるとしている。

 この施策は多くの保護者の賛同を得たが、一部の保護者や未成年者からは不満の声も出ている。同社には、「なぜ未成年者は単独乗車できないのか」という質問の電話が、2019年1月だけで1058件あった。電話の主は、1人で補習に出掛ける高校生や中学卒業後に働きに出た青少年など16〜18歳が中心だったという。

 滴滴は、「代理予約機能を使えば、保護者が配車を予約した上で子どもが乗った車の動向を確認できるが、保護者には自身と子どもの安全意識を高め、子どもとの同伴乗車をお願いしたい」と注意を促す。

 インターネット上には、「一般タクシーには未成年者も乗れるのに、なぜネット予約したタクシーには乗れないのか」「ネット予約タクシーは一般タクシーより安全性が劣るのか」などの疑問の声が出ている。最高裁判所に相当する最高人民法院が18年9月に発表した「ネット予約タクシーと一般タクシーサービスにおける犯罪状況」によると、17年のタクシー運転手1万人当たりの犯罪率は一般タクシーが0.627、ネット予約タクシーの方は0.048で、一般タクシーがネット予約タクシーの13倍となっている。

「未成年者を年齢層で分ける」「未成年者が単独乗車できる予約タクシー専用の安全保障体系をつくるべきだ」という意見や、また「運転手を等級で分け、条件を満たす車にだけ単独乗車を認める」などの意見も出ている。

 滴滴は「この問題の討論結果や観点は、当社のシステム管理と安全なサービス提供のための重要な参考としていく」としている。(c)東方新報/AFPBB News