【12月30日 東方新報】上海汽車集団(SAIC Motor)は、傘下のモバイル移動交通プラットフォーム「享道出行(Xiangdao Chuxing)」が配車アプリサービス市場に進出すると発表した。これまで吉利汽車(Geely Automobile)や中国第一汽車集団(China FAW Group)、BMW、長城汽車(Great Wall Motor)などの企業が既に進出しており、自動車メーカーが配車アプリサービス市場に進出することは、今年の傾向と言える。中国国際放送局(CRI)が報じた。

 滴滴出行(Didi Chuxing)、易到用車(Yidao Yongche)などの配車アプリとは異なり、これら伝統的な企業各社は自社の自動車チームを持っている。

 同じグループ傘下にあるため車購入のコストを抑えることができ、コンプライアンスの面でも管理しやすくなる。一方、滴滴、易到などのようなオンライン配車企業は、運転者が車を持ってアプリに加入するかリース会社からの協力に頼るため、人員と車のコンプライアンスの面で管理が難しいという事実がある。

 米国コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー(Bain&Company)のデータによると、中国の配車アプリサービス市場規模は230億ドル(約2兆5000億円)に達している。また、中国の調査会社・艾媒諮詢(iiMedia Research)が発表した報告では、中国で配車アプリを利用するユーザーの数は今年2億2800万人に達すると見られており、依然として配車アプリ市場は潜在力に満ちている。(c)東方新報/AFPBB News