【3月22日 AFP】インドネシアの国営ガルーダ航空(Garuda Indonesia)は22日、米ボーイング(Boeing)の737MAX8型機49機の発注をキャンセルすると発表した。インドネシアとエチオピアで同型機が相次いで墜落したことを受けた措置で、同型機の発注がキャンセルされるのがこれが初めてとみられている。

 ガルーダ航空の報道官は「発注の取り消しを求める書簡をボーイングに送った」と発表し、理由について利用客が737MAX8型機への信頼を失ってしまったと指摘。現在、ボーイング側からの返答を待っているという。

 報道官によると発注したのは50機で、すでに1機が納入されているという。50機すべての発注額は2014年公表時の価格で換算すると49億ドル(約5400億円)になる。また、納入済みの1機についてもボーイングと返還について協議しているという。

 ガルーダ航空はボーイング側にすでに約2600万ドル(約28億8000万円)を支払っており、同航空幹部は地元メディア「デティック(Detik)」に対し、発注を737MAX8型機の新型機に変更することを検討する意向を明らかにした。(c)AFP