【3月19日 AFP】エチオピア航空(Ethiopian Airlines)とインドネシア・ライオン航空(Lion Air)のボーイング(Boeing)737MAX型機が、わずか5か月の間に相次いで墜落した事故をめぐり、ボーイング社と米連邦航空局(FAA)が米司法省の捜査対象となっている。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係筋の話として伝えた。

 エチオピア航空の「737MAX」が10日にエチオピアで墜落した事故では乗客乗員157人が死亡したが、WSJによると、ワシントンの連邦地裁の大陪審は事故翌日の11日、同型機の安全認証に関わった少なくとも1人に対する召喚状を発行した。召喚状は司法省の犯罪捜査部門から出されたもので、関連資料や通信文書などの提出を求めているという。

 WSJによると、ほかにも運輸省の監察官が、傘下のFAAが「737MAX」の安全認証を行った経緯を調査しているという。この件について、AFPは運輸省とFAAに問い合わせたが、コメントは得られていない。

 昨年10月にインドネシアで189人が死亡したライオン航空の737MAX8型機墜落事故は、同機の失速防止システム「MCAS」が原因とみられている。エチオピア航空の同型機墜落でも類似性が指摘されており、「737MAX」をめぐる調査ではMCASに焦点が当てられている。(c)AFP/Delphine TOUITOU with Luc OLINGA in New York