【3月16日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)は15日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が7-6(7-2)、7-6(7-2)で第12シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)をねじ伏せ、第4シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との準決勝に駒を進めた。

 今大会では第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が早期敗退を喫し、勝ち残っているシード選手では最上位につけているナダルは、途中で右膝の治療を受けながらも、長身のハチャノフをいずれもタイブレークで圧倒した。

 これでナダルは、ジョコビッチと並ぶ通算5度の大会制覇を誇るフェデラーとキャリア39回目の対戦が決定。フェデラーは世界67位のホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に6-4、6-4で快勝した。

 次戦に向けて「準備が整うことを願っている」と話したナダルは、第1セット序盤にブレークされながらも盛り返し、タイブレークでは圧倒的な強さで切り抜けたものの、第2セットの第3ゲームではトレーナーを呼んで右膝の下にテーピングする場面があった。

 これで動きが鈍りながらも、先にブレークに成功してゲームカウント3-2とリードしたナダルだったが、直後にブレークバックを許してしまった。その後の第10ゲームは3度のジュースにもつれる激戦となったが、ナダルが相手のセットポイントをしのいで5-5に持ち込んだ。

 ナダルは続く第11ゲームでブレークチャンスをものにできず、試合はまたしてもタイブレークに突入したが、ここで再びスペインの王者が主導権を握った。

 キャリアを通じて膝のけん炎に悩まされているナダルは、「とにかく全力を注ぐ必要があり、それができた」「準決勝に進出できてすごくうれしい」とコメントした。

 対するハチャノフは約2時間17分に及ぶ激戦で17本のサービスエースを記録したものの、ナダル戦の戦績は6戦全敗となった。

 今大会ではナダルが通算4度目のタイトル獲得を目指すのに対し、フェデラーはジョコビッチを抜いて単独最多6度目の優勝を見据えている。両者の直接対決ではナダルの23勝15敗となっているが、ハードコート大会ではフェデラーが最近の5試合を含めて20戦中11勝を記録している。

 しかしながら、両者の対戦は2017年10月に行われた上海マスターズ(2017 Shanghai Rolex Masters)の決勝が最後となっており、このときはフェデラーがナダルにストレート勝ちを収めている。(c)AFP