■石油施設で火災

 しかし石油施設で火災が発生し、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の政権は新たな困難に遭遇している。

 マヌエル・サルバドル・ケベド・フェルナンデス(Manuel Salvador Quevedo Fernandez)石油相によれば、ベネズエラ東部にあるペトロサンフェリックス(Petro San Felix)の重油処理プラントで13日夜、火災が発生。けが人が出たという情報はないという。

 ケベド石油相は野党指導者のフアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長と反政府勢力が、重要な原油輸出に影響を及ぼすことを目的に、国営ベネズエラ石油(PDVSA)を標的とした「テロ攻撃を激化」させているとツイッター(Twitter)に投稿した。

 同石油相は「裏切者!」と書き込み、「米国はベネズエラの原油資源を奪うと決め…血を流させたいのだ」と付け加えた。

 ベネズエラ政府の非難に対し、米国側の反応はなかった。マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は声明で、今週に入って出国を命じられていたベネズエラ駐在の米外交官は全員、14日に出国したと明らかにした。

 米国務省はマドゥロ氏と近い関係にある340人のビザを追加で取り消したと発表。2018年末からビザを無効化された人数は合計600人以上に上っている。(c)AFP/Marc BURLEIGH / Maria Isabel SANCHEZ