【3月14日 AFP】米紙ニューヨークタイムズ(New York Times)は13日、SNS大手フェイスブック(Facebook)がユーザーに告知せずに個人情報を他社と共有していた問題で、米当局が捜査を開始したと報じた。

 ニューヨークタイムズによると、ニューヨークの大陪審はスマートフォンメーカー少なくとも2社に対し、フェイスブックとのやりとりに関する情報を提供するよう要請したという。

 フェイスブックは昨年、英政治コンサルティング企業ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)がユーザー8700万人の個人情報を不正に取得していた可能性があると認め、以来、フェイスブックの個人情報の扱い方をめぐっては激しい議論となっている。

 フェイスブックの広報担当者はAFPの取材に対し、「すでに司法省を含む当局による捜査が行われていると報じられている」「以前お伝えしたように、わが社は当局と協力を続けており、捜査を真剣に受け止めている。われわれは公の場で証言し、質問に答え、今後もそうしていくと約束している」と述べた。

 端末上やアプリ内のサービスの機能向上のため、フェイスブックは一定のユーザー情報をスマートフォンメーカーや外部企業と共有している。情報共有について同社がユーザーに状況を知らせていたのか、プライバシーを保護していたのかを判断するため、規制当局や検察当局は調べを進めているものとみられている。(c)AFP