【3月12日 AFP】米ニューヨークのビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長(民主党)は11日、今年9月から同市内の学校に通う全生徒110万人にベジタリアンの食事を提供する政策「ミートレスマンデー(Meatless Mondays、肉抜きの月曜日)」を実施すると発表した。

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 デブラシオ市長は、「肉の消費を少しでも減らすことはニューヨークに住む人々の健康改善につながり、温室効果ガスの排出量削減にもなる」と訴えた。

 同様の政策は同市ブルックリン(Brooklyn)地区の15の学校で約1年前に始まっており、これらの学校では毎週月曜日にベジタリアン向けの朝食と昼食が提供されているが、今後は市内すべての学校に拡大される。

 カリフォルニア州のサンフランシスコやその他管轄区の公立学校数百校ではすでにミートレスマンデーが実施されており、同州で民主党が用意した新しい法案では生徒に完全菜食主義者(ビーガン)向けの食事も選択できるよう提案がなされている。

 ニューヨーク市スタテンアイランド(Staten Island)地区のジェイムズ・オッド(James Oddo)区長は、「この考えをあざ笑う人々にシンプルな助言をしたい。科学を見よ。データを見よ。子どもの肥満や前糖尿病の診断結果を見よ。米国の12歳から14歳の子どもたちのうち65%が若年性のコレステロールの病気の兆候を示している事実を見よ」と指摘した。(c)AFP