【3月12日 AFP】エチオピア航空(Ethiopian Airlines)が運航するボーイング(Boeing)の737MAX8型機が墜落し乗客乗員157人全員が死亡した事故を受け、南アフリカなどの複数の航空会社は11日、安全性に対する懸念から同型機の運航停止を決めた。

 事故機は昨年10月に墜落事故を起こしたインドネシアのライオン航空(Lion Air)のものと同型機だった。ライオン航空の事故では乗客乗員189人全員が死亡した。

 11日に737MAX8型機の運航停止を発表したのはエチオピア、中国、南アフリカ、インドネシアおよびケイマン諸島の航空会社各社。韓国当局は同国の格安航空会社イースター航空(Eastar Jet)の運航する737MAX8型機2機の検査を命じた。

 これを受けボーイング株は11日のニューヨーク株式市場取引開始直後に急落し、先週末に比べ約12%安を記録した。ただ午後の取引では下げ幅の約半分を取り戻し終値は5.3%安となった。

 一方同型機の運航を停止しないと発表した航空会社には中東オマーンのオマーン航空(Oman Air)や、アラブ首長国連邦(UAE)のフライドバイ(FlyDubai)、トルコ航空(Turkish Airlines)、ロシアのS7航空(S7 Airlines)などがある。

 ボーイングはMAX型機について、これまでに約100社から5000機余りを受注したとし、同機の受注機数の伸びは同社史上最も速いペースと述べていた。(c)AFP/Solan KOLLI with Chris STEIN in Addis Ababa