【3月11日 AFP】韓国軍は11日、北朝鮮のミサイル関連施設を注意深く監視していることを明らかにした。衛星写真により、北朝鮮が長距離ミサイル、もしくは宇宙ロケットの発射準備を進めている可能性が指摘され、国際社会に緊張が走っている。

 複数の衛星写真を分析したところ、平壌近郊の山陰洞(サヌムドン、Sanumdong)にあるミサイル研究施設と、ミサイル発射施設「西海衛星発射場(Sohae Satellite Launching Station)」の2か所で活動が活発化していることが確認された。いかなる発射によっても、非核化協議が混乱に陥ることが予想される。

 米統合参謀本部(Joint Chiefs of the Staff)のキム・ジュンラク(Kim Joon-rak)報道官によれば、韓国は米国と緊密に協力し、北朝鮮との軍事境界線一帯で「ミサイル発射を含むあらゆるシナリオを想定し、すべての動きを注意深く追跡・監視している」と述べた。

 米公共ラジオNPRは、2月22日に山陰洞を撮影した衛星写真に、車両やクレーン車、列車などが捉えられていたと報じた。米ミドルベリー国際大学院モントレー校(MIIS)の研究員ジェフリー・ルイス(Jeffrey Lewis)氏は「これらすべてを統括して見ると、北朝鮮はロケット製造を進行しているように見える」とコメントした。(c)AFP