【3月10日 AFP】18-19ドイツ・ブンデスリーガ1部は9日、第25節の試合が行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)に6-0で快勝した。昨年9月以降首位に立っていたボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)をその座から引きずり下ろしたバイエルンは、リバプール(Liverpool FC)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝トーナメント1回戦第2戦に向けて万全の態勢を整えた。

 アンフィールド(Anfield)での第1戦を0-0で折り返し、13日にホームでリバプールを迎え撃つバイエルンは、今節VfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)に3-1で勝利したドルトムントを得失点差で上回り、首位に立った。

 バイエルンのニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督は、「とても満足している。水曜日(13日のリバプール戦)のことに集中したい」と次戦に目を向けた。

 この試合2ゴールのロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)は、ボルフスブルク戦では通算17試合で20得点をマークしている。バイエルンはさらにサージ・ナブリー(Serge Gnabry)、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)、トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)、ヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)も得点を記録して6点を奪った。

 コヴァチ監督は残り9試合となったリーグ戦について、「今われわれは望む場所にいる。順位表の一番上だ。ここにとどまり続けたい」と話した。

 5日にチームメートのジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)、マッツ・フンメルス(Mats Hummels)とともにドイツ代表構想外を告げられ怒りを爆発させたミュラーは、先制点をアシストするとチーム4得点目をマークした。キミッヒは「3人は答えを出したがっていたし、全員が良いプレーだった。パーフェクトだったね」と話した。

 ドルトムントは終盤にパコ・アルカセル(Francisco 'Paco' Alcacer Garcia)と来季のチェルシー(Chelsea)行きが決まっているクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)がゴールを決めてシュツットガルトを下したが、23週守ってきた首位の座をバイエルンに譲った。

 ドルトムントの主将マルコ・ロイス(Marco Reus)は、「今の時点でどこが首位だろうが気にしない。最後にトップに立っていることが重要だ。まだオープンな状況だ」とコメントした。ここ9試合でようやく2勝目を挙げたドルトムントは、バイエルンと勝ち点57で並んでいる。

 シュツットガルトの固いディフェンスに手を焼いたドルトムントは、62分にロイスのPKで試合の均衡を破ったが、その9分後にマルク・オリヴァー・ケンプフ(Marc-Oliver Kempf)のヘディングで追いつかれた。

 しかしドルトムントは84分、ゴール前の混戦からアルカセルが押し込んで勝ち越すと、アディショナルタイムにはDF3人を抜いたアクセル・ヴィツェル(Axel Witsel)からボールを受けたマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)のパスにプリシッチが合わせて試合を決めた。(c)AFP/Ryland JAMES