【3月8日 AFP】サッカードイツ代表を率いるヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督が、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するスタートリオに構想外であると通告したことについて、前日に怒りを爆発させていたトーマス・ミュラー(Thomas Mueller)に続いて、マッツ・フンメルス(Mats Hummels)も7日、同指揮官に対する個人的な不信感をあらわにした。

 王者として臨んだ2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)でグループリーグ敗退に終わったドイツは、UEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)でも4強入りを逃した。

 こうした状況を受けて、今週はじめに代表チームのてこ入れを宣言した59歳のレーブ監督は、5日にミュンヘン(Munich)へ自ら飛び、ミュラーとフンメルス、そしてジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)に対して代表メンバーとしてのキャリアが終わることを告げた。

 フンメルスは自身のツイッター(Twitter)に、「個人的には不当な決定であると確信している(もちろん、決定は尊重する)、こうしたやり方をするなんてとにかく信じられない」と思いをぶつけた。

「トーマスとジェローム、そして自分は代表チームに全力を注いできたし、何年もプレーしてきた。だから、こうしたやり方に関しては、これまで自分たちがやってきたことや成し遂げてきたことを踏まえると、とにかく理不尽であるというのが自分の見方だ」

 バイエルンを率いるニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督も同日、「今がピークの選手を捨て去る行為は、フェアとは思えない」と驚きをあらわにした。

 3人合計で246キャップを誇るミュラー、ボアテング、フンメルスは、優勝したW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でチームの中核を担ったものの、昨年のロシア大会では本来の実力が発揮できず、チーム全体が低調なパフォーマンスに終わった。

 ドイツは今月20日にセルビアを迎えて2019年最初の親善試合を行い、その4日後には敵地でオランダとの欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選に臨むことになっている。(c)AFP