【3月10日 AFP】18-19スペイン1部リーグは9日、第27節の試合が行われ、 FCバルセロナ(FC Barcelona)はリオネル・メッシ(Lionel Messi)とルイス・スアレス(Luis Suarez)がそれぞれ得点を記録するなど、ラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)を3-1で下した。

 首位を快走するバルセロナは、13日に控えるオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝トーナメント1回戦第2戦に向け、メッシやスアレスに休養を与えるとみられていたが、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督はこの両選手を起用した。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)でラージョのラウール・デ・トマス(Raul de Tomas)に先制点を許したバルセロナだったが、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)のヘディングで前半のうちに追いつくと、その後メッシのPKとスアレスのゴールで逆転勝利を収めた。

 試合後バルベルデ監督は、「水曜日(13日)に大切な試合がある。その試合の重要性はよく分かっている。対戦相手、CLという舞台、そしてわれわれは他のビッグクラブに起きたことを目撃している」と話した。

 バルセロナは残り8分でリードを2点に広げたが、バルベルデ監督はメッシとスアレスを最後までプレーさせた。指揮官は昨季、主力の疲労がチャンピオンズリーグ敗退の原因となったとして批判されている。

 メッシはこの日、バルセロナでのリーグ戦出場数が通算443試合に達し、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)を抜いて歴代2位となった。最多出場記録はシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)の505試合となっている。

 バルセロナのキックオフを前に、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はCDレガネス(CD Leganes)に1-0で勝利した。

 12日にユベントス(Juventus)とのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦に臨むアトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、バルベルデ監督とは対照的にアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)やアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)、サウル(Saul Niguez)に休息を与えた。

「火曜日(12日)に重要な試合があるので(主力の温存は)普通のことだ」と話したシメオネ監督は、前半で交代させたグリーズマンについて、「けがはしていない。彼は自分の役割を果たしただけだ」とコメントした。

 アトレティコはユベントスに2-0で先勝しているが敵地トリノでの逆襲が予想され、一方のバルセロナはリヨンとの第1戦を0-0で引き分けており、両チームともに気が抜けない状況にある。

 勝ち点を取りこぼさなかった首位バルセロナと2位アトレティコは、10日にレアル・バジャドリード(Real Valladolid)と戦うレアル・マドリード(Real Madrid)との差をさらに広げた。バルセロナとアトレティコの勝ち点差は7で、暫定ながらレアルとの差は15ポイントとなっている。(c)AFP