【3月3日 AFP】18-19スペイン1部リーグは2日、第26節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はレアル・マドリード(Real Madrid)を1-0で下し、4日の間に伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」で2連勝を飾った。

 2月27日のスペイン国王杯(Copa del Rey 2018-19)準決勝でレアルを敗退させたバルセロナは、再びサンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で勝利を収め、レアルのリーグ優勝の可能性を事実上消滅させた。

 イヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)のチップキックが決勝点となった試合は、顔に向けて肘を振ったセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)が額を突き合わせるなど激しいシーンもあったが、質やリズムといった面では見応えを欠いた。

 バルセロナを率いるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、「自分たちのベストを尽くし、ライバルにダメージを与えることを目標としていた。われわれはそれをやり遂げた」とコメントしている。

 この一戦でレアルは、国王杯の雪辱を果たすと同時に首位との勝ち点差を9に縮める義務を負っていたが、逆にバルセロナはその差を12に広げた。試合終了のホイッスル後に敵地を訪れたファンの前で勝利に歓喜する選手の光景は、大きなハードルを乗り越えたことを示唆していた。

 この結果バルセロナは、クラシコの通算対戦成績を96勝51分95敗とし、87年ぶりにレアルを戦績で上回った。

 これによりレアルのサンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)監督が来季も指揮官の座にとどまるためには、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)制覇以外の道は残されていない。

 昨年11月の就任当初、レアルとバルセロナとの勝ち点差は7だったが、現在はその倍近くなっており、パフォーマンス改善が結果に反映されていないと言えるのかもしれない。

 とはいえレアルのホーム3連敗は15年ぶりで、フロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長がシーズン終了後の指揮官について考えをめぐらせていることに間違いはない。

 ソラーリ監督は「すべてが味方してくれるときもあればそうでないときもある。この2試合はそうではなかった」と話した。

 唯一の望みとなったチャンピオンズリーグでレアルは、アヤックス(Ajax)との決勝トーナメント1回戦第1戦を2-1で先勝しており、5日にホームでの第2戦を迎える。 (c)AFP/Thomas ALLNUTT