【3月9日 AFP】米大リーグ(MLB)は8日、ルール変更を見据えたいくつかの改革案を、今シーズンの独立リーグで試験的に実施することを発表した。主な案としては監督らがマウンドに行くことに制限を加えるほか、負傷時などを除いて投手は最低3人の打者と対戦することなどが含まれている。

 合計8チームが所属するアトランティック・リーグで試験運用されることになったルール変更について、MLB関係者は2019年シーズン前半にその影響について監視を行った上で、さらなる改正点を協議することになっている。

 今回の動きは試合時間の短縮を目的としており、交代回数を減らすために投手は最低3人以上の打者に投げること、交代もしくは負傷時などを除いて選手やコーチがマウンドに行くことを制限すること、さらに攻守交代と投手交代の時間を20秒間短縮することが提案されている。

 その他の改革案では、レーダー追跡システム「トラックマン(TrackMan)」を使用して球審のストライクとボールの判定を補助することや、投球時には必ず二塁ベースの両側に内野手2人を配置して守備シフトを制限すること、ベースのサイズを15インチ(約38センチ)四方から18インチ(約46センチ)四方に拡大する、シーズン後半から投手板の位置を後方にずらしてホームプレートからの距離を62.5フィート(約19メートル)にすることとなっている。

 MLBのモーガン・スウォード(Morgan Sword)上級副社長は、「今回の実験的なルール変更はインプレ―をはじめ守備と走塁の機会を増やすことに加え、選手の安全を向上させることを目的としている」と述べた。(c)AFP