【3月8日 AFP】中国サッカー協会(CFA)は8日、広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)を率いるファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督が同国代表チームを率いることになる見通しだという報道が広く伝えられる中、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏は新指揮官にならないと認めた。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の指揮官を解任され、昨年12月からどのチームも率いていないモウリーニョ氏には、監督就任に関してさまざまなうわさがあり、最近ではスペイン1部リーグの古巣レアル・マドリード(Real Madrid)に復帰するのではないかと伝えられた。

 中国代表は1月末にマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)前監督が退任してから指揮官の不在が続いているが、モウリーニョ氏がそのチームを率いることはない。

 中国版ツイッター(Twitter)の微博(ウェイボー、Weibo)にCFAは「中国代表監督に著名なモウリーニョ氏の招へいを決めたというニュースは事実ではない。メディア関係者とファンは、どうか信じないでほしい」と記し、さまざまなうわさの火消しに動いた。

 CFAは、中国メディアの間で代表監督になる可能性が高いと伝えられる45歳のカンナヴァーロ監督について言及しなかった。

 報道によれば、イタリア代表のキャプテンとして2006年のW杯(World Cup)を制したカンナヴァーロ監督は、中国スーパーリーグ(1部)の強豪である広州恒大を率いたまま代表監督を兼任することになるという。

 中国メディアはまた、カンナヴァーロ監督の恩師でイタリアがW杯で優勝した際の指揮官であるリッピ氏が、新体制の中でアドバイザー役に就任するだろうと伝えている。(c)AFP