【3月8日 AFP】(更新)米裁判所は7日、2016年米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営の選対本部長を務めたポール・マナフォート(Paul Manafort)被告(69)に対し、脱税や銀行関連詐欺の罪で禁錮3年11月を言い渡した。

 ロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官が主導するロシアの選挙介入疑惑の捜査でトランプ氏の側近に対して言い渡されたものとしてはこれまでで最も厳しい量刑だが、大勢の予想よりははるかに軽い量刑となった。

 モラー特別検察官は厳罰を要請していたが、判事は禁錮19~24年を求めた公式指針について「過剰」と判断した。しかしマナフォート被告は首都ワシントンで行われている別の裁判での量刑言い渡しを来週に控えている。この裁判での最高刑は禁錮10年で、判事は検察側に立つ姿勢を見せている。

 マナフォート被告に対する嫌疑はいずれも、親ロシア派のウクライナ政治家らのために10年間に及び行っていた業務に関連したもので、2016年の米大統領選挙とは関連がないことから、同被告は寛大な量刑を求めていた。

 検察側は、マナフォート被告がキプロスのオフショア銀行口座を利用して、ウクライナ政治家らから受け取った5500万ドル(約61億円)を税務当局の目から隠していたと主張している。(c)AFP