【3月7日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は5日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の母校であるニューヨーク・ミリタリー・アカデミー(New York Military Academy)が2011年、「著名で裕福な卒業生たち」から圧力を受け、トランプ氏の成績を隠蔽(いんぺい)する対応を取ったと報じた。

 トランプ氏はかつて、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領のような「ひどい学生」が名門校として知られるアイビーリーグ(Ivy League)に入れたなんて驚きだと発言。その後、ニューヨーク・ミリタリー・アカデミーに成績を公開しないよう圧力があったという。

 当時校長だったエバン・ジョーンズ(Evan Jones)氏の話によると、同校の理事長が「トランプ氏の友人である著名で裕福な卒業生たち」から依頼を受け、慌ててジョーンズ氏の元へやって来たという。

 トランプ氏は自身について優秀な学生だったと繰り返し主張しているが、ワシントン・ポストによると同校の評議会メンバーがトランプ氏の成績の引き渡しを求めたが、理事長だったジェフリー・カバーデイル(Jeffrey Coverdale)氏は提出を拒否。

 カバーデイル氏はトランプ氏の学業成績をキャンパス内の安全な場所に移したが、卒業生の成績の保管場所を変えたのはこの時だけだという。

 トランプ氏は同校に1959年秋から5年間通学。本人によると、トランプ氏の両親は同氏にはもっと規律が必要だと感じていたという。(c)AFP