【3月21日 東方新報】中国・浙江省(Zhejiang)湖州市(Huzhou)の市民、王さんは2月17日、慣れ親しんだ徳清県(Deqing)乾元鎮医院東路にある宝くじ販売所を訪れ、いつも通りに10元(約167円)を投じ5枚の宝くじを買った。

 王さんは同日夜に行われた抽せん会で、一等賞、二等賞にそれぞれ当選した。合計754万1190元(約1億2600万円)。同省で行われている「新春双色球」宝くじの中で、初めて出た大賞だった。

 宝くじに当たったことを妻に告げると、「頭がおかしくなったんかね?そんな大金に当たるはずがない!」。当選した宝くじを見せると、やっと信じてくれた。夫婦は翌朝早くからそろって湖州市から車に乗り、杭州(Hangzhou)まで賞金を受け取りに出かけた。

 王さんは2年前から、重病を患っていた。王さんの長い闘病生活は、家計にとっても大きな経済的負担となり、借りられる金は借りつくした。お金が底をつき、治療を放棄しようと思っていたところだった。

 王さんの妻は「大賞に当たったおかげで、家庭の中の問題は全部解決できる。夫の病気の治療もできるし、借りた金も返済できる。息子のために新しい家を買ってやることもできるし、息子の結婚も進められる。万々歳だ」とうれしそうに語った。「宝くじに当たったことはまだ息子に知らせていない。驚かせたいからね。とにかく子どもが幸せになってくれればと、子どもの結婚資金のために治療をやめようと思っていたところで宝くじに当たって、本当にタイムリーだね」(c)東方新報/AFPBB News