【3月3日 AFP】中国の著名な人権派弁護士で、先月28日に刑期を終えて出所してから行方不明になっていた江天勇(Jiang Tianyong) 氏(47)の所在が判明したものの、引き続き監視下に置かれていることが分かった。米国在住の妻、金変玲(Jin Bianling)氏が3日、明らかにした。

 江氏は、非合法化された気功集団「法輪功」のメンバーや、抗議活動に従事したチベット人など、注目された裁判で弁護を引き受けていた。また、共産党政権に批判的な司法関係者に対する2015年の一斉取り締まりの際に拘束された200人余りの弁護士や活動家の一人であり、17年に国家転覆を扇動した罪で有罪判決を受けた。

 江氏は2月28日に2年に及ぶ刑期を終えたものの、その後所在が分からなくなっていた。妻の金氏によると、最終的に故郷の河南(Henan)省信陽(Xinyang)にいることが明らかになったという。

 金氏はAFPに対し、「6年間互いに会えなかったが、ようやくビデオチャットで話すことができた」と明かした一方、江氏が出所後も「まだ自由の身ではない」と指摘。「現在夫は実家に身を寄せているが、外に警官が配置されている。夫がどこに行こうとも、警官は後をついてくる」と述べた。

 その上で「夫がいつ失踪してもおかしくない不安もある。夫が極力早く米国に来て、わたしたちと再会できることを願っている」と話した。

 中国では人権活動家や反体制派が刑期を終えて出所した後、引き続き監視下に置かれたり制約を受けたりすることが珍しくない。(c)AFP