【3月1日 AFP】米人気歌手、故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの自宅兼遊戯施設「ネバーランド(Neverland Ranch)」が大幅に値下げされて再び売り出されている。価格は4年前の希望売却価格1億ドル(約110億円)より約70%オフの3100万ドル(約35億円)。

【写真】マイケル・ジャクソンさんのビフォーアフター

 米カリフォルニア州ロスオリボス(Los Olivos)近郊にあるネバーランドの敷地面積は2700エーカー(約1100ヘクタール)。敷地内にはベッドルームを6部屋備えた邸宅に、3棟のゲストハウス、滝がある4エーカー(約1.6ヘクタール)の湖、テニスコート、複数の車庫や動物園が併設されている。

 名称は現在、「ネバーランド」から「シカモア・バレー・ランチ(Sycamore Valley Ranch)」に変更されている。

 代理人の一人、カイル・フォーサイス(Kyle Forsyth)氏はネバーランドの大幅値下げの理由について、ロスオリボス周辺で数年続いた干ばつが不動産価格に影響を与えたと米メディアに述べた。

 ただ、施設の維持管理はしっかり行われているといい、カイル氏は「干ばつが終わり、サンタイネス・バレー(Santa Ynez Valley)が見ごろを迎えている」今が売り時だと語っている。

 報道によると、ジャクソンさんは1980年代にネバーランドを1950万ドル(約22億円)で購入。しかしジャクソンさんが債務不履行に陥り、不動産投資会社が2008年に2250万ドル(約25億円)で買い取った。

 ネバーランドをめぐっては米ケーブルテレビ局HBOが今月3日、邸宅の屋根裏部屋や寝室、プールなどでジャクソンさんから幼い頃に性的虐待を受けたと男性2人が証言するドキュメンタリー映画『Leaving Neverland(原題)』を放映する予定。

 2003年にはジャクソンさんの児童性的虐待容疑でネバーランドへの家宅捜索が行われ、警察は大量のポルノや子どものヌード写真を押収した。(c)AFP