【3月1日 東方新報】中国税関と香港税関は、香港9号国際埠頭(ふとう)で疑わしいコンテナに対して共同捜査を行い、密輸象牙36袋・2070キロ相当とセンザンコウのうろこ171袋・8268キロ相当を押収した。

 中国税関は近年、マレーシア、ベトナム、ケニアなどの関係当局と国境を越えて情報交換や共同捜査などを行い、多くの絶滅危惧種の密輸事件を解決している。税関総署の密輸取り締まり責任者によると、2017年から18年に中国全土の密輸取り締まり部門で差し押さえた動植物など絶滅危惧種の密輸事件は340件あり、そのうち、象牙密輸事件は81件に上り、差し押さえた象牙と象牙製品は1470.1キロだった。

 中国は2018年から、既に象牙の商業的な販売や加工を全面的に禁止している。「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES、ワシントン条約)」と「中華人民共和国野生動物保護法」などの規定によると、輸出入管理機構が発行した絶滅危惧種の輸出入許可証を合法的に所有しているもの以外、象牙などの絶滅危惧種をいかなる貿易形式、ハンドキャリー、郵送などで輸出入する行為は、すべて非合法であり、法的責任を追及するとしている。特に重大な犯罪の場合は、10年以上の懲役で最高刑は無期懲役だとしている。(c)東方新報/AFPBB News