【2月25日 AFP】政情が混迷を深めるベネズエラで外国からの人道支援物資の搬入が阻まれている問題で、米国からの支援物資を積んだ船の入港もベネズエラ軍によって阻まれたことが分かった。船は24日、ベネズエラ沖のオランダ領の島キュラソー(Curacao)に入港した。

 ベネズエラの暫定大統領就任を宣言した野党指導者フアン・グアイド(Juan Guaido)氏の支持者らによると、支援物資250トンを積んだ船は20日、米自治領プエルトリコからベネズエラに向けて出港していた。

 しかし、プエルトリコのリカルド・ロセジョ(Ricardo Rossello)知事は23日、ベネズエラに近づいていた支援船に同国海軍の艦艇から射撃の警告があったため、船に対して現場海域から一時離れるよう指示したと明らかにしていた。

 AFPの記者は、貨物コンテナ9個を積んだこの船がベネズエラ北方沖約65キロにあるキュラソーの港に入ったことを確認した。

 ベネズエラの野党勢力はコロンビアから陸路で支援物資の搬入を試みているが、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領を支持する軍などによって阻止されている。23日には国境地帯で衝突が起き、多数が負傷した。(c)AFP