【2月22日 AFP】国連(UN)のステファン・デュジャリック(Stephane Dujarric)報道官は21日、北朝鮮が今年の穀物生産量が激減するとの見通しを示し、食糧危機への対応を支援するよう国連の関係機関に要請したと明らかにした。

 北朝鮮政府は国連に対し、今年はコメ、小麦、ジャガイモ、大豆などの食糧の生産量が140万トン不足する見通しだと説明した。デュジャリック報道官は、各機関は「人道上のニーズに対処するため、早期の行動に向けた」協議を北朝鮮政府との間で行っていると述べた。国連の統計によれば、北朝鮮では人口の41%に相当する約105万人が食糧支援を必要としている。

 今回の要請は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領による首脳会談が来週に迫る中で行われたもの。双方は会談で、北朝鮮政府の核・弾道ミサイル開発の終結に向けた段階的措置について合意することを目指している。

 国連は、北朝鮮がミサイルなどによる脅威が完全になくなるまで制裁による最大限の圧力を維持する姿勢を維持している。(c)AFP