オンラインの混乱に比べ、オフラインのリスクはもっとひどい。「友達のレンタル」は、仲介業として「社交サービス」を提供するもので、最終的にはオフラインでサービスが完了することを意味する。オンラインからオフラインへ移る過程で、プラットフォーム側に管理しようという意思があっても実際にはその能力はなく、需要者側と供給者の取引は、完全にプラットフォームの管理の及ばぬところでできてしまう。

「友達レンタル」に関わる詐欺行為や売春サービスは、ほとんどが管理の穴をすり抜けている。一部報道によると、「友達のレンタル」を求めた青年は、「友達」の航空券を購入して手付金を支払った後、連絡が取れなくなった。また、ある売春グループは、プラットフォーム上で客を呼び込んでいた。「友達のレンタル」プラットフォームが、詐欺や売春を行う隠れみのとなってしまっている。

 労務雇用は法律で許可されているが、プラットフォームが何の管理もせず、売春のための情報提供をして良いということはない。オンラインからオフラインに至るまでの社交サービスは、サービスに透明性が保たれ、プライバシー保護の面で抜け穴がなく、安全であることが必要だ。

 ユーザーが増えて管理面に無理が生じれば、不足を適時に補わなければいけない。簡単に対象グループを探し出して入り込むことができる以上、SNSプラットフォームには、現状を調査して問題点を排除する義務があるだろう。(c)東方新報/AFPBB News