【2月13日 AFP】スペインの警察当局は12日、南部アリカンテ(Alicante)の倉庫などから、アフリカのライオンやシロサイ、キリンを含む絶滅危惧種の動物の剥製200点超を押収したと発表した。違法な剥製制作を行う工房がインターネット上で販売していたという。

 多数の剥製が見つかったのは、地中海(Mediterranean Sea)に面するアリカンテの工業地区にある倉庫のほか、近隣のモノベル(Monovar)にある容疑者の男の自宅。男は免許を持たないのに剥製師として工房で働いていたとされる。

 6人が警察に拘束され、取り調べを受けている。絶滅危惧種の密輸の罪に問われる可能性がある。

 押収された剥製には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES、ワシントン条約)」に掲載されている動物も含まれていた。ベンガルトラ、アフリカに生息するワニやアンテロープ(レイヨウ)などのものもあった。

 警察はこうした剥製の販売に関する広告がネット上に出されているのに気づき、昨年5月に捜査を開始していた。(c)AFP