【2月13日 AFP】サッカー元イングランド代表GKで、1966年のW杯(World Cup)優勝メンバーであるゴードン・バンクス(Gordon Banks)氏が81歳で死去した。元所属クラブで同国チャンピオンシップリーグ(2部)のストーク・シティ(Stoke City)が12日、発表した。

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 親族によれば、イングランド代表として73試合に出場し、1972年には交通事故で片目を失明したバンクス氏は、眠りながら息を引き取ったという。

 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われた同大会の決勝で、西ドイツを相手にハットトリックを決めて優勝に貢献したジェフ・ハースト(Geoff Hurst)氏は、かつてのチームメートにツイッター(Twitter)上で哀悼の意を表した。

 77歳のハースト氏は「ゴードンが亡くなったという知らせを聞き、とても悲しい。最も偉大なレジェンドの一人だ」とツイートしている。

 自国開催となった1966年大会の全試合に出場したバンクス氏は、1970年大会のグループステージでブラジルと対戦した際にペレ(Pele)氏のシュートを防いだ素晴らしいセービングが最も有名かもしれない。ペレ氏は「あれは今までに見てきた何千という試合の中でも指折りのセービングだった」と語った。「彼はどこからともなく現れ、私が不可能と思ったことをやってのけた」

 また、W杯で3度の優勝経験を持つペレ氏は「彼があのヘディングをセーブしてくれてうれしい。彼との友情はあのプレーから始まったから。これからも大切な思い出であり続ける」と付け加えた。(c)AFP/Pirate IRWIN